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宗教家も気を遣う複雑な時代

 9月22日夕方のユダヤ新年の正月から数えて10日目にヨム・キプール(大贖罪日)を迎える。今度の日曜日の夕方から月曜日の夕方がその日だが、ユダヤ人は過去1年間の魂の総決算をし、最も聖なる日とされている。
 この日は断食をして祈るが、特に二千年前に神殿があった時は、雄山羊がイスラエルの民の罪を背負って、荒野に追われるという儀式があった(スケープ・ゴート)。
 神殿が崩壊した後は山羊ではなく、鶏を使い祈りを唱えながら頭の上で3回振り回す、という形になった。その後鶏は屠られて、貧しい人たちに配られる。
 これは今でも敬虔なユダヤ教徒は守っている。へブライ語で「カパロット(贖い)」と呼ばれる儀式だ。

 ところが近年は大贖罪日の頃になると毎年、動物擁護団体が「かわいそうだ」とラバヌートと呼ばれるユダヤ教指導者たちの議会に、押しかけ、ラバヌートも困っているそうだ。
 そこで今年は争いごとを好まないイスラエルの首長ラビ、ヨナ・メツゲル師がイスラエル中のラバヌートに「動物達に関しても我々の魂の清算をしよう。余計な屠殺をせず、必ずユダヤ法規に従ったカパロットをするように」と呼びかけた。

 しかし、そもそもユダヤ教ではカシュルート(食事規定)自体が、動物愛護の精神に立っており、食用の家畜を屠る際は、最も苦痛の少ない方法で殺さなければならず、そのための専門家(ショヘット)がいて、彼によって屠られた動物でなければ食べてはいけない、という規定があるほどだ。
 もちろんカパロットの際も同じである。

 こうやって見てみると、動物愛護団体の言うことは憐れみの精神にたっているようだが、実は人間の自然な伝統や歴史を無視した、イデオロギッシュな人々の集団であることがよく分かる。
 もっと文句を言うべき相手はたくさんいるだろうに。
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No title

スケープ・ゴート、ちゃんと知らないのに知ったかぶってる言葉が結構あるんだなと思いました。勉強になりました。
これも含めて週明けは大反省大会でもしておきます。

動物愛護団体とか、女性の権利を求める会とか。
そういうデモ団体は結局何かに発言したいだけなのでしょうね。野党みたいなもんで「生み出すことのできない」ただの文句たれだと私も思います(笑)

No title

鶏もちゃんと皆さんがおいしく食べてくればその命を全うすることができるような気がいたします。
我が家はあまりお肉を食べないので、慈善金にいたしました。
プロフィール

ヨハナン

Author:ヨハナン
「イスラエルの風」へようこそ
ヘブライ語教室マアヤン・リナーの講師、児玉直純です。
福岡で、おそらく九州で唯一のヘブライ語教室です。また翻訳・通訳をしています。
http://www1.bbiq.jp/maayan-rinnah/index.html

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