スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「本の週間終わる」

 今年は「本の週間」は6月7日から6月17日の安息日明けまでの10日間。ここ数年は1週間でなく10日に延びたそうだ。

 私は数年間書店や取次ぎに勤めた経験があり、また本好きでもあるのでイスラエルの書籍・出版事情にとても興味があり、今回も「本の週間」について書くこととする。

 「本の週間」の歴史は古く、建国前の1926年夏テルアビブにおいて、出版社の「マサダ」の創設者ブラハー・ペリー氏が自社の本を安売りしたのが始まり。当時は1日だけだったので「本の日」と呼ばれていた。25%のディスカウントだったそうだ。それが今日のように全国的な催し物となったのは1941年、これも建国前だが全国の出版社が一丸となって運動を起こし、一気に「本の週間」にしてしまった。
 2005年度の統計では、90万人の来場者があり、250万冊が売れ、計6億5千万シェケル(約163億円)の売り上げとなった。
 今日の割引度は27%オフで基本的に書店を通さず、版元直売なのが魅力。そのため、これに合わせて書店側も利益を度外視して安売りをする。中には1ヶ月間も安売りを続ける書店もあるとか。

 イスラエルでは1年で約4千点の新刊が出版される。これは一日で11点の計算になる。日本では年間7万4千5百点、一日平均204点出版されているので、イスラエルでは少ないように思えるが、向こうは日本のようなメガ書店などなく、ほとんどが町の本屋さんという感じの店ばかり。そのため本が棚に並ぶのは極めて短期間で古い本は新刊書店では見つからない。「本の週間」が始まると、各出版社はここぞとばかり倉庫に眠っている本を売りに出す。読者側も「待っていました」と古い本を探しに出かけていく。

 綿菓子やジュースなどの出店もあり、また著者のサイン会なども催され、お祭気分に浸れるため大人から子供まで大勢の人にもまれながら、本を買っているイスラエル人を見ていると、まさに「本の民」という言葉がピッタシな国民だ。
 日本では再販制の問題もあるためか、本をただの商品価値としてしか見てない傾向にあるが、イスラエルでは読者も業界の人も一様に本を文化価値として捉えている。「どのような本が出版され、売れているかを見ればその国の文化内容や程度がわかる」とイスラエルの新聞は書いている。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ヨハナン

Author:ヨハナン
「イスラエルの風」へようこそ
ヘブライ語教室マアヤン・リナーの講師、児玉直純です。
福岡で、おそらく九州で唯一のヘブライ語教室です。また翻訳・通訳をしています。
http://www1.bbiq.jp/maayan-rinnah/index.html

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。