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拉致兵士の解放

 イスラエル各紙の一面は喜ばしいニュースで一杯だ。
 ついに、ハマスによって拉致されていたイスラエル兵ギルアド・シャリットの解放交渉が、イスラエル閣議で承認された。

 2006年6月25日、ガザとの境界線南部に配置されたシャリット兵士は、同地域の警備にあたっていた。そこへハマスの掘った地下トンネルを通って侵入してきたテロリストによって攻撃を受け、戦車乗員2名が殺され、他4名が負傷。シャリット兵士は負傷したままテロリストに拉致された。
 以来5年以上にわたって拉致兵士のご家族と共に国民が一体となって釈放のために活動してきた。

 その間イスラエル政府は難しい交渉を強いられてきた。ハマス側は拉致後間もなく犯行声明を出し、イスラエルに捕えられているパレスチナ人囚人のうち全女性と18歳以下の男性の釈放を求め続けてきた。
 イスラエル政府が一人の兵士を救い出すために行なってきた交渉が、どれだけ苦渋に満ちたものだったか想像に難くない。

 今回承認された交渉の内容は、イスラエル刑務所内にいるパレスチナ人囚人1027名とシャリット兵士との交換。数日以内に兵士は祖国イスラエルに戻ってくる。
 パレスチナ囚人の中にはテロ殺人者も多くおり、数百人は直接関与している。
 数の面でも1対1027。イスラエル側の犠牲は多大なものがある。しかしそれでもなお、この理不尽と思われる要求を受け入れたのは、「イスラエルは自国の兵士や国民の生命を必ず護る」という、苦難の歴史を通ってきた末に建国されたイスラエルの信条があるからだ。

 シャリット兵士が帰ってくることにイスラエル国民全員が喜んでいることは間違いない。その反面、交渉内容を承認したことについて、ユダヤ人ならではの様々な議論があることも記しておきたい。以下ネット・ニュースの内容やフェイスブックでの反応より。
 
 先ず、この交渉内容は今回釈放されるテロリストに殺された方のご家族の思いを踏みにじるものではないか?という議論。
 そして、凶悪テロ犯を含む1027名もの囚人の釈放は更なるテロや拉致の脅威を生むのではないか?これに対しては、テロの脅威はいつでも同じであり囚人釈放はあまり関係ない、という反論がある。
 次に、イスラエルはテロの圧力に屈してしまった、という議論。ハマスは、今回のことで早速「これは我々の勝利だ」と大喜びしている。これに対しての反応は「この釈放は数の問題でなく国民一人の命の大切さを示したものだ」「平気で同胞を死に追いやるテログループと違い、イスラエルは国民一人の生命を大切にすることを世界に示す」等。また「ハマスは友好なカードを手放した。これでイスラエルは優位に立つ」という意見も見られた。
 
 何れにせよ、シャリット兵士ご本人が精神的にも肉体的にも苦しみぬかれたことを思うと、最後まで無事に帰ってきて欲しいと願うばかりだ。
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良かったですね!

いろいろな意見があるにせよ、シャリート氏の解放、帰国は本当に良かったですね。
パレスチナの人たちは、自分たち内部の卑劣なテロ行為を許していたら独立なんていつになってもあり得ない、ということをいつになったら悟るんでしょうね…。
(現にイスラエルは独立を達成して63年が過ぎており、パレスチナは未だにそれを達成してない)

No title

クジラさん、コメントありがとうございます。
昨日イスラエルの友人は「シャリートが帰ってくるまでは手放しで喜べない。テロリスト達は最後の最後で騙す可能性があるから」と言っていました。
今のところ予定では来週の火曜か水曜にシャリート氏が帰ってくるそうです。本当に最後まで気が抜けません。
それにしてもさすがイスラエルと思うのは、本当にすごい議論があることです。フェイスブックなんかでは友人同士でもハッキリと意見をぶつけ合っている。ある意味健全な議論社会だと思います。
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ヨハナン

Author:ヨハナン
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ヘブライ語教室マアヤン・リナーの講師、児玉直純です。
福岡で、おそらく九州で唯一のヘブライ語教室です。また翻訳・通訳をしています。
http://www1.bbiq.jp/maayan-rinnah/index.html

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